人生を二回やった人はいない


人生を二回やった人は一人もいない・一回限りの人生をもっともっと大切に生きたいものである。定年はサラリーマンの終着駅とも言われるが、定年は人生の通過点でもあり、又、定年は企業から個人へ軸足を移す分水嶺でもある。卒業後は、外出に特に心掛けねばならない。家に篭もってはいけない。人の輪の中に入り、おしゃれして、おしゃべり、馬鹿話し、時にはケンカもし、そして、「友」としての絆が深まる。今迄歩いた来た道を振り返ると、幸せも不幸も成功も失敗も全て「人との出合い・・顔を合わせて話す」事によって生まれて来たのです。「出合い・・対話」こそが最高の喜びであり、魂の叫びでもあるのです。人恋しくて触れ合いたくて、話し相手を求めて、すぐ打ち解けて話に花が咲く様になろう。ひきこもり・外出嫌いは次第に人間嫌い、人との付合いが苦手になるでしょう。人は生まれた瞬間から、人との「出合い・・付き合い」が始まっているのです。　その第一歩がお母さんと赤ちゃんです、出合い・出愛は、登山する様なもので、山登りが上手なと思う人との繋がりを求めて、自分を探し、見出し、磨くのです。「人脈登山家」を目指そう、何千人との名刺交換、その中から人間関係が生まれ、友人となり、「親友・心友・真友」へと発展するのです、真友は幸せの頂点である。だから更に数多くの出合いを探そう、顔合わせ、心合わせが始まりであり、愛の心を忘れず、丸い人間関係を持ち続けたい、永遠に続く運命的な出合いを幾つ見付けるかが鍵であり、一瞬で過ぎ去るのではなく、永遠に一緒にいたい、続けたい心が「真友」を持った感動ではないでしょうか。人間関係にも色々な光と陰が射し込んで来る、大切な事は、その輝きに気付く事と、その輝きに感動と夢の喜びを感じたいものです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
卒業して十数年、卒業の時（定年退職の日）、“これで上司とも同僚とも得意先とも付き合いが切れる”、出社しなくて良いと心に解放感を刻み込んだ、膨らんだ。弾けた。頭がグルグルだった爆発寸前のストレスもスーッと吹き飛んだ。もうこれで会社は関係ない、自分のやりたい事好きな事ができる　“遊ぶぞーッ”だった。
上司も同僚も得意先も上下関係なくなり「友」と呼べるようになったのは嬉しかった。「○○部長」で無く「○○さん」失礼で無くなった。「 ○○さん」と呼ぶと何となく親しみが湧き、全くの友達感覚である、これが卒業してからの「再出発」だと感激した。今「 ○○○枚」前後の年賀状を送っているが、正月に届く人もあれば、一週間位遅れて届く人ある、でも、それでも嬉しい、永年、同じ学校や会社で一緒に学び、働いてきた「友」である、定年という「再出発」は別れの終着駅でもなく、始発駅でもない、終着駅でもなく始発駅でもない今、回りには、話しても分からない人,話したら分かる人、話さなくても分かる人・・と人それぞれです、皆が理解してくれるとは限りません、人生には、三つの坂があると言われます、万事好調な時の上り坂、苦難な時の下り坂、油断した時は突発的なまさか坂・・「友」がいれば七転八起ができるのです。
何くそ魂を持ちましょう、賀状だけの付き合いの友から、「元気？」生きる力をもらっているか、どれだけ元気づけられている事か、毎年感動です。どれだけ元気づけられている事か、毎年感動です。汗を流し、涙を流し、苦楽を共にした人生の宝物です。水は簡単に流れるが汗と涙で繋がった友情は、何時迄も消え無い、切れ無い、生涯忘れられない命の友になる、生き甲斐の仲間になる、人生将来生活の源動力となってくれるのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
		卒業後の近況報告　　妻と二人で海外旅行にはまりました、カナダ・アラスカ・アメリカ・ハワイ・ネパール・オーストラリア・イタリア・ハンガリー・チェコスロバキア・台湾・中国・スペイン・エジプト・シンガポール・タイ・ベトナム・カンボジア・トルコ・韓国・オーストリア・・・その他何カ国か行きましたが忘れました・・これも年？、これも世界の人々との再発見探しです。その国その国の感動・感謝・感激を探しました、やっぱり地球は、世界は広い！！凄い！！勿論、国内もあちこち訪ねました・・・今年は何処へやらと試案中です。家では、小さな畑で野菜づくり・花づくり・松や梅の剪定・畑や庭の草むしり（これが春夏の大事業、大苦労です）、プール・カラオケ・史談会（地区歴史勉強会）・ふるさと講座、等々ぽちぽちやっています。
皆さん、「友」は、いっぱい、いっぱい作りましょう、永遠に友であり続けましょう、定年には、七つの別れがあると言われます、「会社・肩書・お金（給料）・情報・人（友）・家庭（子供の巣立ち）・健保」と言われています、もう一つの自分を育てる人生のシナリオを作り、前進しようではありませんか。「三人の日」とかいて、「春」と読む日ももうすぐです、人性は二度とないのです、お互い笑顔と健康第一でがんばりましょう

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			リレーエッセイ第41号
人生を二回やった人はいない

			愛媛　　亀田昭文