お財布に優しい医薬品！？

最近よく聞く「ジェネリック医薬品」・・・聞いたことはあるけど、どんなものか分からない、品質が不安で使っていないという方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は、『ジェネリック医薬品』に関するお話です。

◆ジェネリック医薬品とは？

ジェネリック医薬品は、厚生労働省が先発医薬品と同等と認めた医薬品です。先発医薬品の特許満了後に、有効成分、分量、用法、効能及び効果が同じ医薬品として新たに申請され、製造・販売される安価な医薬品で、後発医薬品とも呼ばれます。また、製品によっては先発医薬品よりも大きさ、味、においの改善、保存性の向上等が工夫されたジェネリック医薬品（＝ユースフルジェネリック）もあります。ただし、発売されて間もない医薬品にはジェネリック医薬品が存在しない場合があります。

【Ｑ.ジェネリック医薬品の品質は大丈夫？】

→Ａ．大丈夫です！ジェネリック医薬品は先発品と同様に薬事法に基づく厚生労働大臣の承認を受けています。承認を得る為には、品質、有効性、安全性等が先発品と同等であるかどうか厳密な審査が行われています。また、定期的に都道府県職員が査察を行っているため、品質、有効性、安全性に差異はありません。

◆ジェネリックのメリットは？

平均すると、ジェネリック医薬品のお薬代は、先発医薬品の半分です。このことから、患者さんの薬代負担が減る事が利点として挙げられます。では、どれくらい安くなるのでしょうか。有病者の多い高血圧の薬で例を挙げてみましょう。

【先発医薬品からジェネリック医薬品に切り替えた時の例】

○先発医薬品・・83.7円/錠で支払い額（３割負担の場合）→1,170円の場合

○ジェネリック医薬品に切り替えたら

Ａ社・・43.8円/錠、支払い額（３割負担）→850円≪320円安い≫

Ｂ社・・14.7円/錠、支払い額（３割負担）→580円≪590円安い≫

高血圧のように、長期間にわたってお付き合いする事が多い薬や複数のお薬を使用している場合、薬代が家計の負担になる事もあるかと思います。お薬の種類によっては年１万円以上の費用削減につながることもありますので、治療内容だけでなく、薬の価格についても、遠慮なく医師や薬剤師に相談しましょう。

◆最後に

ジェネリック医薬品の利用によって経済的な負担も軽くなります。利用に関して心配や不安な事があれば遠慮なく医師や薬剤師に相談しましょう！

以　上